静岡県は林業が盛んな県で、全国有数の木製家具の生産地でもあります。
家具や木製品を制作する際、どうしても木材の切れ端や余材が発生します。
制作する家具のサイズと木材のサイズの違い、木目のズレなどが理由ですが、丈夫で美しい家具を作るためには不可欠な工程です。
しかし、使われているのは国産材の中でも良質なものとして知られる銘木ばかり。
高級家具に使用されるほど高品質であるにも関わらず、余材は用途がないため、捨てられてしまっています。
そんな余材を有効活用したいと考え「#酒ハック」に使っている銘木の一部に余材を活用しています。
さらに、日本の林業をもっと応援すべく、間伐材も活用しました。
今回の商品開発は、北海道や静岡の天竜地方に足を運び、林業家の皆さんのご協力を得て実現しました。
好みのお酒をより深く楽しみ、全国のお酒好きの人と一緒にワクワクしながら、日本の林業と木産業を応援していきたいと思っています。
酒ハックプロジェクトは常にソーシャルグッドであり続けたいと考えています。
そのための取り組みの一つとして、就労継続支援B型事業所として障がい者支援を行うウイズ蜆塚さまに工程の一部を委託。
2023年7月21日より、視覚障がいを持つ方々に銘木の袋詰め作業をしていただいています。
今回、視覚にハンディキャップを持つ方に作業をお願いするにあたり、複数種類の銘木を順に並べて置いたり、銘木自体に点字表記の浮き彫りを彫刻を施して判別をしやすくしたりといった工夫をしました。
ただ、実は視覚障がい者の中でも点字の普及率は10パーセント程度(2001年「身体障害児・者実態調査」)と低く、点字を打刻するだけではバリアフリーを実現できない部分もあります。
また、B型事業所の場合、雇用契約を結ばないため、支払われる労働に対する対価は工賃と呼ばれます。工賃月額は1~2万円程度が相場で、最低賃金を下回る場合がほとんどです。
酒ハックプロジェクトでは安定した作業量を確保することと、通常の内職以上の単価で依頼する事を通し、事業所の工賃を上げる事を目標に取り組んでいます。
本プロジェクトを通して、視覚に障がいを持つ方が暮らしやすい社会を実現するため、何をすべきか考えるきっかけを作りたいと考えています。